世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

大人の体重変化、増加も減少も死亡リスクとなり得る

成人後の体重変化パターンと死亡率の関連を検討した研究成果が10月16日、「BMJ」オンラインに掲載された。

1988-94年および1999-2014年の米国国民健康栄養調査(NHANES)から40歳以上の成人3万6051人の身長および体重データを用いて前向きコホート研究を実施した。平均追跡期間12.3年で1万500の死亡例が確認された。

体重と死亡の関連を分析した結果、正常体重を維持した人に比べ、若年期から中年期にかけて体重が増加した人では全死亡リスクが22%、心臓疾患死リスクが49%高かった。肥満から体重を落とした人と死亡リスクとの関連はなかった。中年期から後年期では肥満から体重を落とした人で全死亡および心臓疾患死リスク増加と関連したが、肥満でない人が肥満になるような体重増加でも死亡リスクと有意な関連はなかった。若年から後年まで成人期を通じて肥満だった人は全死亡リスク増加と一貫して関連し、ハザード比は若年から中年期で1.72、中年期から後年期で1.20だった。本研究の結果から、特に、成人期を通じた正常体重維持、成人期初期の体重増加予防は早死予防に重要であることが示唆された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP