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肝斑への0.2%チアミドールは有望

イソブチラミドチアゾリルレゾルシノール(チアミドール)の顔面肝斑への効果を検討した論文が5月14日、「Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology」オンラインに掲載された。

顔面肝斑を有する女性50人を対象に、局所0.2%チアミドールと4%ハイドロキノンの有効性と忍容性を比較する無作為化盲検比較試験を実施した。試験期間は2020年9月から11月の90日間で、チアミドールとハイドロキノンクリームは就寝前に塗布した。また、被験者全員は日焼け止め(SPF 60、PPD 20)を使用した。主要評価はベースラインの肝斑面積と重症度指標(MASI)スコアからの変化とし、二次評価は患者の生活の質(MELASQoL)、比色分析、およびグローバル美的改善尺度(GAIS)評価の改善とした。

被験者の平均年齢は43歳、86%がフォトタイプIII~IV、49人が試験を完了した。MASI、MELASQoL、比色コントラスト、およびGAISスコアは両グループで低下を示したが、グループ間差はなかった。MASIスコアの平均低下率は、チアミドールグループで43%、ハイドロキノングループで33%だった。GAIS分析の結果、チアミドールグループでは84%、ハイドロキノングループでは74%の改善が見られた。チアミドールグループで軽度の副作用、アレルギー性接触皮膚炎は被験者2人で確認された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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