健康コーポ、美容・健康領域でM&A推進、今期増収増益
2014.02.28
編集部
健康コーポレーション(札幌アンビシャス上場)のM&Aによる子会社化や子会社の統合再編が際立っている。これまで14社(表)を連結子会社化し、その内の10社が美容関連の事業会社で占める。今期(2014年3月期)業績は、子会社とのシナジー効果や豆乳石鹸、美顔器の販促効果、トレーニングジムの売り上げなどが奏功して売上高前期比約35億円増の213億6000万円と大幅な増収になり好決算を実現する。
同社は、2003年4月に会社を設立し、ネット通販で「豆乳クッキーダイエット」のヒットに牽引されて法人設立後、わずか3年で株式公開(2006年5月)を実現した。以降、美容・健康領域でM&A(企業の吸収合併)を活発化し、美容機器・化粧品などの0EM事業を行なうジャパンギャルズをはじめ化粧品・サプリメント通販事業のアスティ、化粧品事業のミウ・コスメティックス、日本リレント化粧品などを次々と傘下に収め子会社とした。2014年2月在の連結子会社は、イデアインターナショナルの子会社クレアベルテを含めて14社。その内、美容関連子会社が10社にのぼる。
特に、M&Aで最も注目されるのが東証ジャスダックに上場のインテリア雑貨、化粧品などの輸入販売を行なうイデアインターナショナルの第三者割当増資を引き受けに伴う子会社化(2013年9月)。現在、健康コーポレーションの子会社で、化粧品の製造販売会社アスティを通じてイデアインターナショナルの株14万6500株を所有するエレコムからTOB(株式公開買い付け)を実施して取得に乗り出している。TOBは、アスティがイデアインターナショナルの株式を保有することで、化粧品事業の強化を図るのが狙い。TOB期間は、2014年2月17日から3月17日まで。
こうしたM&Aによる子会社化(イデアインターナショナルの子会社クレアベルテ含む)と合わせて子会社同士の統合再編も目立つ。主な子会社の統合再編は、美容機器・化粧品のOEM事業を行なうジャパンギャルズを存続会社として広告会社BiJINを合併(2010年10月)したのをはじめとしてフィットネス事業を行なうグローバルメディカル研究所を存続会社に広告会社ピ―ズを合併(同)。乳製品の製造販売を行なう弘乳舎を存続会社に梱包資材会社システムパーツを合併(2012年4月)。イデアインターナショナルを存続会社に日本リレント化粧品を吸収合併(2014年2月)した。
いずれも子会社の業務を効率化し、子会社が行う事業を健康コーポレーションが営業面、販促面から支援することで、相互にシナジー効果を上げる狙い。同社では、こうしたシナジー効果が発揮できる事業領域について今後ともM&Aで積極的に取り込んで、収益に繋げて行く方針。
同社の今期(2014年3月期)連結業績は、ドロ豆乳石鹸や超音波美顔器の販促効果やトレーニングジムの出店増を要因に売上高213億6000万円、営業利益12億6000万円、当期利益7億4900万円の増収増益となるなど好決算を実現する。
- 参考リンク
- 健康コーポレーション