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不眠症に効果のネット認知行動療法

インターネットを介した「不眠症の認知行動療法」の長期効果を示した研究が11月30日、「JAMA Psychiatry」オンライン版に掲載された。

不眠症の認知行動療法(CBT-i)は、医師と患者のカウンセリング形式で行われ、なぜ不眠となったかを分析し、解決手段を探していくという心理・精神療法のひとつ。薬物に頼らない安全性もあって人気が高いが、優秀な医師が不足しているのが現状だ。今回の研究は、インターネットを利用したCBT-iの長期的効果を無作為化試臨床試験で評価した。

慢性不眠症患者303人を対象に、インターネットベースの完全自動化CBT-iの効果を検討した。303人の平均年齢は43.28歳(11.59歳)で、71.9%(303人中218人)が女性だった。このうち、151人が完全自動化CBT-i、152人がオンライン患者教育グループに割り当てられた。完全自動化CBT-iグループでは不眠症重症度指数、睡眠開始潜時、睡眠開始後の覚醒のすべてで改善し、その後1年維持された。1年後に不眠症状がなくなったとする患者は56.6%、改善があった患者は69.7%だった。有効性と現実性を考慮すると、インターネット配信のCBT-iは、不眠症に対する効果的な行動療法の普及に重要な役割を果たす可能性があると著者らは述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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