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ダイエットサプリの成分をよく知ろう

アメリカ国立衛生研究所(NIH)は4月1日付けで、減量用のダイエットサプリの消費者向け情報を公表している。この情報(ファクトシート)には、ダイエットサプリに含まれている成分をよく確認することが重要であるとし、高血圧、心臓病、糖尿病などの持病がある人は特に注意が必要としている。

以下、掲載されているサプリメントによく使われている成分の一部を紹介する。

ビターオレンジ:
日本ではダイダイと呼ばれるかんきつ類。含有する生薬の有効成分「シネフリン」はダイエット効果があるとされる「エフェドラ代替品」としてサプリメントに入れられることが多い。「エフェドラ代替品」は各国で規制がある、要注意の成分。

カフェイン:
減量効果と体重増加を抑制する効果が認められているが、定期的な摂取で耐性ができることも。また大量摂取で神経質、不安、睡眠妨害などにも注意が必要。

カルシウム:
体重増加の予防に効果。大量摂取は腎臓結石のリスクあり。

キトサン:
体重増加に若干の抑制効果。大量摂取には吐き気、便秘、消化不良の副作用。また甲殻類アレルギーの人には禁忌。

クロム:
体重と体脂肪減量に効果。大量摂取で頭痛、脱力感、吐き気や便秘を起こすことも。

コレウス・フォルスコリ(Coleus forskohlii):
最近話題のシソ科植物。食欲減退効果があるとされるが、まだ研究は不十分。

共役リノール酸:
体脂肪を減らす効果が認められ、安全性も高い。HDLコレステロール(善玉コレステロール)を減らし、インスリン抵抗性をふやすことも実証されている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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