体重の増加抑制効果も期待されるブラジルナッツ

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2018.11.8

国際部

赤身や加工肉、フライドポテト、デザートの代わりにナッツを毎日食べると、健康上の利益が得られ、長期にわたる体重増加や肥満を防ぐことができるという2つの研究報告が、11月10~14日にアメリカ・シカゴで開催された「米国心臓協会科学セッション2018」で発表された。特にブラジルナッツは、満腹感を高め、グルコースやインスリン反応を安定させる効果も期待できるという。

研究1では、慢性疾患のない米国の医療関係者の追跡調査で、栄養価が低いスナックの代わりにナッツまたはピーナッツ1オンス(約28.35g)を摂取することで、長期的な体重増加および肥満のリスクを低下させることを発見した。「ナッツは脂肪やカロリーが高い食品としてよく見かけるため、健康的な軽食とは考えにくいが、実際には体重の減少や健康に関連している」とハーバード公衆衛生大学院のXiaoran Liu博士は述べている。

研究2では、2017年にブラジルのサンディエゴ州立大学において、米国心臓協会の助成金で実施された「ブラジルナッツ研究」。健康な成人22人(女性20人、男性2人)が、通常の食事に加えて、プレッツェル(焼き菓子)または20gのブラジルナッツを摂取した。 ブラジルナッツとプレッツェルのカロリーとナトリウムの量は同等だった。その結果、ブラジルナッツの方がプレッツェルより満腹感が高かった。プレッツェルの摂取後40分で血糖とインスリンが有意に上昇したが、ブラジルナッツではこの現象は見られなかった。ブラジルナッツは、インスリンおよびグルコース応答の改善に関連している可能性があるセレンが多く含まれていることで知られている。研究者らは、この研究では男女比が偏っているため、結果は男性一般に当てはまるわけではないとしながらも、ブラジルナッツの糖尿病および肥満予防効果を示唆した。

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