肥満手術後の皮膚症状

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2020.12.17

国際部

肥満手術後の皮膚症状を調査した結果が12月9日、「BMC dermatology」オンラインに掲載された。

今回の研究では、肥満手術を受けた患者70人の皮膚症状の検査を実施。患者を体重減少が成功した患者グループ(50%以上の体重減少)と失敗したグループ(50%EBWL未満の体重減少)に分けて比較した。

その結果、減量に成功した46人の患者では、首、腋窩、鼠径部、毛孔性角化症(KP)、pebble fingersの有病率が有意に低いことを示した。しかし、脱毛症の有病率が有意に高いことが観察された。患者の要因で調整した後、KPおよびpebble fingersは減量に成功した患者では起こりにくいことが示された。手術前と手術後の比較で、空腹時血漿グルコース、ヘモグロビンA1c、およびトリグリセリドの有意な減少と、高密度リポタンパク質の増加が両グループで見られた。肝臓アミノトランスフェラーゼ(ASTおよびALT)の有意な減少、またビタミンB12の減少が減量に成功したグループで確認された。肥満術後の体重減少の成功は、代謝プロファイルの改善をもたらし、肌の改善が見られた。ただし、栄養補助食品が必要な場合があることも示唆された。

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