世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

食飲料品のイノベーションでピンクがトレンド

食品および飲料のイノベーションで「インスタ映え」するピンク色の製品開発が成長しているようだ。グローバル市場調査会社ミンテルが8月19日にリリースした調査結果によると2017年から2018年にかけて飲料業界でロゼワインとピンクのジンの人気が高まって以来、この傾向は続いており食品開発へと波及しているという。同社は、ミレニアル世代とソーシャルメディア主導のトレンドで、 視覚的に魅力的な画像を作成したいという願望を反映していると分析している。

2017年にイギリスのジンの老舗メーカーであるゴードンズが、イギリスでプレミアムピンクジンの新製品をリリースしてから、アルコール飲料業界でピンクのジンの製品開発が活発化しており、 世界的にピンクジンの販売量は増加している。ピンクジンフレーバーアルコールミックスなど製品開発の領域も広がっている。

ピンク色の菓子開発では、ルビーチョコレート(イギリス)、アーモンド・ルビーケーキ(スウェーデン)、ルビー・ヌガーボール(アメリカ)などグローバル市場で製品開発が増加している。

食品市場でのルビー色のトレンドは浸透している。例えば、2020年にアメリカのメニューでビートルート、ラディッシュ、ザクロは使用率が急上昇した。特にビートルートは健康上の理由でますます利用が増加している傾向が確認されている。現在、「ピンク」の発売で実際に数字を押し上げている製品は、ピンクのヒマラヤソルト。このヒマラヤソルトは食品に自然な方法で風味を高めるとして人気が高くなっている。肉、鶏肉、魚、シーフードを事前に塩漬けにすることなくグリルするために使用する消費者が増えているという。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

  1. 世界の化粧品市場2025年展望:P&G・LVMH・ロレアルの戦略と日本企業の課題

  2. 資生堂、「女性研究者サイエンスグラント」の第16回受賞者決定

  3. 米バイオテクノロジー企業アミリス、CEO退任と世界的な人員削除を発表

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP