2000年度のEC構築件数 化粧品など前年比3倍超 コロナ巣ごもりが影響か?
2021.09.16
編集部
ECサイトの構築を手がける株式会社ecbeing(東京都渋谷区/代表取締役社長:林 雅也)は9月9日、2020年度のECサイト構築ソリューション市場規模は199億円となり、5年後の2025年には291億円に達することが予測されると発表した。
将来市場の見込みについて同社は、「コロナ禍の影響が当初の予測よりも長期化しており、収束の目処が立っていないことからステイホームによる巣ごもり需要は継続していくと予想されます」としつつ、「その中で、EC事業の強化を実施する企業は多いとみられ、新規ユーザーによる導入、既存ユーザーによるアップセルの需要増加が見込まれることから、今後も安定した市場成長が推測されています」としている。
また、同社報告によると、2020年度にECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」で構築着工した中で大きな伸びを示した業界としては、化粧品・医療品、日用品、食品の順となっており、2019年度と比べ、化粧品・医療品については3倍以上、日用品については2倍以上となった。
このことについて同社は「長引くコロナ禍においても日常生活での必需品への需要は高く、関連商品を提供する業種は相次いでEC立ち上げに着手した結果となっています」と述べている。
一方、企業間取引(BtoB)商材を含めると、BtoBは、化粧品・医療品、日用品に次いで伸び率が高い業種となり、同社にとって過去最高の着工件数となった。
その理由については、「企業間取引ではテレワークの推進に伴う営業担当者の訪問による販売が減少し、オンライン商談が増加したことから、これを機会に注文手続きのオンライン化(EC化)を推進する企業が増加したことが関係しています」としている。