痩身ドナーからの糞便微生物移植に減量効果なし

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2022.12.28

国際部

減量を目的とした糞便微生物移植の有効性を評価した無作為化試験の結果が12月16日、「JAMA Network Open」オンラインに掲載された。痩身ドナーからの糞便微生物移植(FMT)による減量効果の可能性は、動物試験で示唆されている。

今回の研究では、フィンランドの2つの医療機関で肥満手術を受けた41人の肥満患者を対象に二重盲検プラセボ対照多施設無作為化臨床試験を実施。痩身ドナーまたは患者自身(自家プラセボ)からのFMTを、胃カメラを使って十二指腸内に移植した。移植後6か月時に腹腔鏡下でのルーワイ法または袖状胃切除術による減量手術を受けた。患者は18か月の追跡を受け、34人が18か月後の最終受診を受けた。

その結果、6か月時の総体重減少率はFMTグループ4.8%、プラセボグループ4.6%で、グループ間に差は見られなかった。18か月時の総体重減少率はFMTグループ25.3%、プラセボグループ25.2%で、こちらもグループ間差は見られなかった。

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