不安定な雇用とBMI増加が関連:米国調査
2023.03.8
国際部
不安定な雇用の増加が労働者のBMIの変化に関連しているかどうかの調査が2月28日、University of Illinois Chicagoのニュースリリースに掲載された。研究の詳細は「Obesity」オンライン版で発表されている。
不安定な雇用は健康に影響する要因であるという認識が高まっており、ストレスを含む複数のメカニズムを通じてBMIを増加させる可能性があることが懸念されている。今回の調査は、1996-2016年のNational Longitudinal Survey of Youth adult cohort(対象者7280人)のデータを基に実施された。不安定な雇用は13の指標による7つの側面を評価した。7つの側面とは、物質的報酬、労働時間の取り決め、安定性、労働者の権利、集団組織、対人関係、トレーニングと定義し、スコア範囲は0~7点(7が最も不安定)とした。
その結果、平均不安定な雇用スコア(PES)は3.49点だった。PESは、教育を受けたヒスパニック系(4.04点)、および非ヒスパニック系黒人(4.02点)の女性で最も高かった。PESの1点増加は、BMIの2.18ポイントの増加と関連していた。体重のわずかな変化でさえ慢性疾患のリスクに影響することを考慮すると、雇用の質を改善するための政策が重要であり事が示された。