鼻整形時に採取される肋軟骨周辺の傷跡発生率は5%

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2014.12.2

国際部

鼻を高くしたり、上向きの鼻を修正したいときに行われるのが鼻中隔延長術。その充填材には自己軟骨が使用されることが多い。鼻中隔軟骨や耳の軟骨を利用する場合もあるがどちらも十分な長さと硬さを確保することが難しいため、肋軟骨と呼ばれる胸の骨がよく使用される。手術の目的の鼻についての術後状態は多くの報告がなされているが、軟骨を取り出した後の肋骨周辺または胸の状態についての報告はまだ少ない。今回は韓国の研究者らによる肋軟骨採取後の合併症についての報告が11月27日、「JAMA Facial Plastic Surgery」オンライン版に発表された。

調査は1946-2012年の間に報告された、491人の患者を含む10件の研究報告書についてメタ解析で行われた。平均追跡期間は術後33.3月だった。その結果、報告された合併症の発症率は変形3.08%、骨吸収0.22%、感染症0.56%、移動0.39%、気胸0%、瘢痕5.45%、再手術14.07%だった。

研究者らは、これら合併症の全体の発生率は低いとしながらも、比較的多く発生した変形や手術部の瘢痕化(傷跡)は医師が注意すべき点とした。

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