飲んだものを評価する新指標が開発された
2015.07.17
国際部
摂取した飲料の品質を評価する指標が開発されたことが7月13日、「Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics」オンライン版に掲載された。
米国バージニア工科大学によって開発されたこの指標の名称は「健康飲料インデックス(HBI: Healthy Beverage Index)」。カロリー計算をはじめとして食べたものを評価する方法は多くあるが、飲料に特化したものは少ない。そのため、健康のために水分の摂取は推奨されているが、摂取した水分量を正確に測る方法は限られていた。既存の健康摂食指数2010(Healthy Eating Index-2010)を参考に、HBIは飲料からの総エネルギー推奨量、総液体必要量、飲料の種類別推奨摂取上限量などに基づいて飲料摂取量を評価するもの。
研究は、米国健康・栄養調査(NHANES)の2005-2010年のデータから算出したHBIと、心血管疾患のリスク因子との相関を調べた。HBIは0~100の数値で表され、高値ほど摂取状況が良好なことを意味する。調査の結果、平均HBIは63±16で、HBIのスコアが高い方が心臓血管代謝が良く、高血圧リスクが低かった。研究者らは、HBIが成人の摂取飲料評価に役立つとしている。