Red is Good…人は赤い食べ物を好む

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2016.11.18

国際部

色は食物選択の際の重要な要素であるという研究が「Scientific Reports」誌に発表されたことを11月14日、International School of Advanced Studies (SISSA)のプレスリリースが伝えた。

SISSAは、イタリア北東部の都市トリエステにある大学院大学。1978年創立で物理、神経科学、数学での学位を提供している。SISSAの神経科学者Raffaella Rumiati氏は「いくつかの理論によれば、私たちの視覚システムはジャングルの生活の中で特に栄養価の高い果実、果物、野菜を容易に識別するように進化した」と言う。人間の視覚系は三色性で、網膜に437nm、533nm、564nmに吸収があるRGB。犬などの動物よりも多数の色を識別できることを意味する。犬が食物の選択に嗅覚を使うことに対し、人は視覚で選択すると考えられているが、これまでこのトピックに焦点を当てた研究は少ない。

私たちが食物を選択する基準は効率よく栄養が取れる高カロリーや高タンパク質のものだった。熟した果実は赤いというように、自然界で食品を選択する場合には、色はカロリーを予測する因子となる。これに対して、緑は栄養価が低いことを示している。イタリアのバーリ大学研究員のGiulio Pergola氏によれば「私たちが行った実験参加者も、カロリーが高いほど赤に向かう傾向のある食品を選択した。そしてこの傾向は、色がカロリーの指標ではなくなった加工食品や調理食品でも同様だった」

実際、多くの論文が、人はもちろんそれ以外の動物でも、自然食品よりも調理された食品を好むことを示唆している。しかし、調理された食品では色による選択は効果がない。また、この色による選択は常に食品においてのみ作動し、食べ物以外の選択には影響しないこともわかった。

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