ファンケル、コラーゲンコントロール研究の成果を発表

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2018.06.6

編集部

株式会社ファンケル(神奈川県横浜市)は6日、コラーゲンの量だけでなく、質も高めることができるコラーゲンコントロール研究の成果を発表した。具体的には、コラーゲンを「束ね」たり「再生」することで、肌のはり、弾力の向上を実現。併せてコラーゲンを「維持」することで毛穴の開きを抑制することに成功した。

コラーゲンは全部で28種類あり、皮膚には9種類のコラーゲンが存在しているが、「毎年1%ずつコラーゲンは減少している」(ビューティサイエンス研究センターの鈴木民恵氏)という。コラーゲンは、アミノ酸がつながりたんぱく質を作る「合成」と、コラーゲンを壊す酵素による「分解」を繰り返してバランスを保っている。

同社によると、防腐剤によりコラーゲン細胞は扁平化し、活性酸素を多く生み出し、細胞の老化を招く。また、ストレスにより、活性酸素が増えてコラーゲンは減少。これらにより、しわが生まれる。20代の皮膚はコラーゲンはしっかりとした繊維で存在するが、加齢とともにコラーゲンは断片化。また、コラーゲン繊維を支えるエラスチン繊維は20代では太いものの、60代では縮れていく。

そこで、同社ではコラーゲンの量を高めることだけでは不十分で、「コラーゲンの質を高めることが必要」(鈴木氏)と判断した。

コラーゲンの質を高める方法の1つとして、コラーゲン繊維の形に注目。具体的には、I型コラーゲンとIII型コラーゲンを束ねる役割を持つV型コラーゲンを増やすことで、規則正しくコラーゲンが並ぶことにつながるとして、V型コラーゲンを増やす「適応型コラーゲンα」を開発した。「適応型コラーゲンα」は輪っか状の形をしているため、コラーゲンの奥にあるV型コラーゲンにまで届くことができ、肌への浸透性に優れている。

コラーゲンはダメージを受けると、それを感知して元の正常なコラーゲンに戻すダメージセンサがある。そこでこのダメージセンサを増やしてコラーゲンの再生を促す「月見草エキス」を発見した。

さらに、たんぱく質の皮脂腺コントローラが過剰に増えることで毛穴が開くことから、皮脂腺コントローラを抑制する成分「VPエキス」を発見。これにより、毛穴を閉じることができる。

こうした研究成果は、9月20日に販売を開始する予定の新製品『モイストリファンイン』と『エンリッチ』に応用されている。

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