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ビタミンD欠乏の人はドライアイが多い

ビタミンD欠乏症の患者はドライアイでもあるという研究結果が、「International Journal of Rheumatic Diseases」誌1月号に掲載された。

トルコの研究者らによるこの試験は、ビタミンD欠乏症とドライアイの関連を検討したもの。試験参加者はビタミンD欠乏症で閉経前女性50人と比較対照の48人。シルマー試験、涙ブレークアップ時間試験(TBUT)、眼表面疾患指数(OSDI)、スタンフォード健康評価質問票(HAQ)、疲労重症度スケール(FSS)、および視覚的アナログ尺度-痛み(VAS-pain)で評価した。

ビタミンD欠乏症のグループは、シルマー試験およびTBUTでスコアが低く、OSDIでスコアが高かった。FSSはシルマー試験およびTBUTと逆の関係にあった。VAS-painはTBUTスコアと逆の関係にあった。HAQスコアは、ドライアイのパラメータと有意な相関を示さなかった。ビタミンDレベルはOSDIと逆の関係に、シルマー試験およびTBUTとは正の関係にあった。研究者らは、ビタミンD欠乏症の患者はドライアイ症候群でもあると診断されるべきとしている。

ビタミンD欠乏症は紫外線を受けることのできる地域では欠乏にまでは至らないが、緯度が高い国と地域ではよく見られる疾患。ビタミンDサプリメントの補給や戸外での日光浴(1日30分ほど)が推奨される。最近では日焼け止めの普及でビタミンD不足の懸念があるとした研究も進められている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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