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20代の食生活は10年後の健康に影響する

20代の食生活の乱れは10年後の健康にも悪影響をもたらすという調査結果が11月21日、「European Eating Disorders Review」オンラインに掲載された。

ここでいう「乱れた摂食行動」は、拒食症や過食症などの加療が必要な摂食障害のみならず、空腹を紛らわすためにカロリーのない飲料を摂ったり、食事のカロリー計算を緻密にして過度な食事制限をしたり、健康や論理的理由をつけて特定の食品を避けたりすることも含まれている。

フィンランド・ヘルシンキ大学の研究らによるこの研究は、女性2631人、男性2394人を対象に、24歳時の摂食障害レベルをthe Eating Disorder Inventory-2を用いて評価した。自己評価による健康レベル、BMI(体格指数)、ウエスト周囲、メンタルヘルスは24歳時および10年後に再評価を行った。その結果、粗モデルでは、24歳時での乱れた摂食行動(disordered eating behaviours)は、自己評価による健康不安、より高いBMI、より大きなウエスト周囲および心理的苦痛と関連していた。調査開始時のBMIおよび潜在的交絡因子で調整したモデルでは、乱れた摂食行動は、精神的苦痛(男女)および自己評価による健康不安(男性のみ)を予測した。乱れた摂食行動は、特に後年のメンタルヘルスに影響が大きいことが示唆された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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