2001-16年健康報告:世界的に運動不足の傾向

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2018.09.11

国際部

2001年から2016年にかけての、世界的な運動不足の傾向の報告が9月4日、「The Lancet Global Health」オンラインに掲載された。

運動不足は非伝染性疾患のリスクであり、精神的な健康や生活の質にも影響する。仕事、家庭、移動、および余暇における身体活動も含めても「運動不足」の人が多いことを報告している調査データを収集し、世界的な傾向を検討した。分析対象は、2001~16年に実施された168カ国、358件の調査で、1900万人分のデータが含まれていた。

その結果、2016年で運動不足者の割合が高かったのは、女性ではラテンアメリカとカリブ海地域(43.7%)、南アジア(43.0%)、高収入の西洋諸国(42.3%)だった。一方、低かった男性はオセアニア(12.3%)、東・東南アジア(17.6%)、サハラ以南アフリカ(17.9%)だった。2016年の運動不足者の割合は、低所得国に比べ高所得国で2倍(16.2% vs. 36.8%)であり、高所得国では、時間の経過とともにその割合が増加していた。研究者らは、現在の傾向が続く場合、2025年の世界的な身体活動目標(運動不足者10%の相対的減)は満たされないことを憂慮している。

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