1日おきの断食は非肥満の人の健康を改善する
2019.09.2
国際部
1日おきの断食の効果を評価した研究が8月27日、「Cell Metabolism」オンラインに掲載された。
動物実験では、カロリー制限と断続的な絶食が寿命および健康寿命を延ばすことが確認されている。今回の研究は、健康な成人男女60人を対象に、1日おきの断食を行う4週間の無作為化比較試験を行った。試験は、36時間の断食の後、12時間は制限なしで食べられるグループと、断食なしのグループに無作為化して行われた。
その結果、平均37%のカロリーが削減され、体重は4.5%減少し、脂肪と筋肉の比率が改善された。試験を延長した結果、6カ月を過ぎても断食による健康への悪影響は見られなかった。断食試験中は、断食の日でなくても心血管マーカーの改善、体脂肪量(特に体幹脂肪)の減少、脂肪と筋肉の比率の改善、β–ヒドロキシ酪酸の増加が見られた。断食の日には、老化を促進するアミノ酸のメチオニンの定期的な激減、多価不飽和脂肪酸値の上昇が見られた。1日おきの断食を長期に実施した結果、sICAM-1(年齢に関連する炎症マーカー)、低密度リポタンパク質、および代謝調節因子トリヨードサイロニンのレベルが低下していることが確認された。