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形成外科手術の評価にアイトラッキングが有用

視線追跡技術(アイトラッキング)は、形成外科および再建外科領域で普及が著しい技術である。主に手術の評価に用いられるアイトラッキングに関する論文の包括的レビューが2月3日、「Aesthetic Surgery Journal」オンラインに掲載された。

19461月から20191月まで複数のデータベースから、形成外科および再建外科の分野におけるアイトラッキングを含む文献の包括的な検索を実施した。その結果、合計595件の論文が特定され、そのうち23件が今回の論文選択基準に適合した。

アイトラッキングの最も一般的な用途は、口唇口蓋裂患者の術後評価だった(9件)。手術を受けた患者と対照者の固定パターンを評価した19件の研究すべてが、2つのグループ間の有意差を報告した。術前患者と術後患者間の視覚データを評価する7件のうち5件は、術前と術後のグループの間に有意差を特定した。9件の研究で、重症度指標、魅力スコア、または人格評価と注視パターンの関係を調べ、7件で相関が確認された。これらの結果から、アイトラッキングは形成外科および再建外科領域での術後結果評価の定量化可能な客観的評価としての有用性を示した。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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