睡眠不足から肥満につながる関係が解明された
2018.06.8
国際部
睡眠不足、夜の飲食、ジャンクフードの欲求と肥満の関連を見出すための調査結果が6月1日、米国アリゾナ大学からプレスリリースされた。夜の飲食やジャンクフードへの欲求は不健康な食生活につながり、ひいては肥満や糖尿病にいたるきっかけとなるのではないかという可能性が想定された。そこで、同大学栄養学部の研究者らは、全米23の大都市圏に住む成人3105人を対象に、電話での聞き取り調査を行った。対象者には、夜にスナックを食べる習慣があるかどうか、睡眠不足の時にジャンクフードを食べたくなるかどうかについて、また、睡眠の質と現在抱えている健康問題についての質問をした。
その結果、参加者の約60%が夜にスナックを食べる習慣があると答え、3分の2は睡眠不足の時にジャンクフードを欲しがる傾向にあると答えた。睡眠の質の低さは夜のスナックと関連しており、ジャンクフードの欲求を増加させる可能性が高いことが分かった。また、ジャンクフードの欲求が肥満、糖尿病、およびその他の健康問題のリスク上昇と関連していることも分かった。
「睡眠不足とジャンクフード欲求と不健康な夜のスナックの関係は、睡眠が代謝調節を助ける重要な方法であることを示しているのかもしれない」とUA睡眠・健康研究プログラムのディレクターでもあるMichael A. Grandner博士は述べている。