〇解説記事②人工知能(AI)、容業界に美変貌迫る ~これからの美容トレンド、パーソナル化が進展~(終)

2019.09.5

特集

編集部

美容関係の製品やサービスは、年代だけではなく色彩の好みやそれぞれの肌質・悩みなど個人によって幅広い需要があると考えられる。そのため、本来は、それぞれに適した製品・サービスが求められる。ユーザーは美容情報を収集し、美容関連企業は店舗に配置した人員のきめ細会接客により、ニーズに合った製品・サービスを探している。今後はさらに取得できるデータの種類や量が増え、AIやIoTを活用してパーソナライズされた美容関連のサービスや製品が登場してくるのは必至。
それも、これまで店舗でしか受けられなかった肌解析が自宅でできるようになる。その人のニーズに合ったケア方法を家庭でアドバイスしてくれる本格的なパーソナルの時代が来る。

そんな中、会津大学発ベンチャー「株式会社ノベラ」(東京都港区)は、株式会社ポーラ(東京都品川区)と共同でパーソナル用スマートミラーを開発した。
ノベラが開発したミラーは、肌解析機能やケア提案などだけでなく、声優を起用したコミュニケーション機能が特徴。美容のプロのノウハウを学習した独自開発のAIによって肌解析を行い、将来的にはニキビができる確率を出すなどの肌状態予測も視野に入れている。

美容関係の製品やサービスは、年代だけではなく色彩の好みやそれぞれの肌質・悩みなど人によって幅広い需要がある。そのため、本来は、それぞれに適した製品・サービスが求められる。
現時点において化粧品メーカーは肌診断アプリやアドバイザーボット、エステではレーザー脱毛やダイエットのための脂肪分解の機械、ヘアサロンでは予約システムやネイルのペイントマシンなど各々の技術革新は少しずつ進んではいるが、まだまだイメージ的には美容とIT、人工知能等の繋がりは薄い。
だが、ユーザーは、美容情報を収集し、美容関連企業は店舗に配置した人員のきめ細かい接客により、それぞれがニーズに合った製品・サービスを探求している。
今後はさらに取得できるデータの種類や量が増え、AIやIoTを活用してパーソナライズされた美容関連のサービスや製品が登場してくるのは必至。またAIを活用し、日常生活における肌の状態と健康状態の相関関係の解明を進める動きも活発化しよう。
化粧品を肌の手入れにとどめず、健康・心理状況に影響を与える可能性を探り新たな事業として美容と健康を融合した新規事業「ヘルスケア」の創出に期待が高まる。
人工知能は、美容のパーソナル化の進展と合わせて新規事業創出のイノベーションを呼び起こすのは必至だ。

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