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大きな道路近くに住んでいる女性は突然死リスクが高い

幹線道路沿いに住むことが心臓突然死リスクを上げるという調査結果が10月13日、「Circulation」オンライン版に掲載された。

突然死とは、健康そうに見えた人が突然死亡することで、「症状が出現してから24時間以内の予期しない内因死」と医学的に定義されている。日本国内では年間約10万人が突然死で亡くなっており、そのうち6万人が心臓突然死とされている。突然死は高齢になるほど多いが、子どもでも年間30-80件当たりが発生(平成11-20年)し、そのうち71%が心臓突然死とされている。このため、小学校から高等学校にまで、学校での心臓検診が義務付けられている。

米国で実施された今回の調査は、看護師健康調査に参加の約10万人を26年間追跡調査し、523件の突然死のケースを特定。住所から道路までの距離を計算した。その結果、幹線道路から50メートル以内に住んでいる女性の心臓突然死リスクが高く、約1.5倍となることが分かった。持病などの個々人の潜在的な条件を考慮してもリスクは約1.3倍だった。同様にして調査した致命的な心筋梗塞のリスクは1.08、致命的でない心筋梗塞のリスクは1.24だった。

結果から、中高年の女性では、幹線道路の近くに住むことが心臓突然死と致死的な心筋梗塞リスクの上昇に関連していることが示唆された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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