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AGAの可能性の指標となり得るデジット比とは

人差し指の長さはアンドロゲン脱毛症(AGA)発症の可能性と関連しているという研究が8月29日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンラインに掲載された。

アンドロゲン脱毛症は男性型脱毛症とも言われている。その発症のしくみは、血中の男性ホルモン(テストステロン)が毛根の毛乳頭に入りジヒドロテストステロンに変化。このジヒドロテストステロンが毛母細胞の細胞分裂を妨げ、抜け毛や薄毛の要因となるもの。「男性型」という名称でも女性でも起こり得るもので、女性の場合特に「女性男性型脱毛症(FAGA)」と呼ばれている。

デジット比(digit ratio)は、薬指に対する人差し指の長さの比率で、出生前に胎内でのアンドロゲン(男性ホルモンの一種)曝露の指標と考えられている。デジット比とさまざまな疾患との関連は研究が進められている。今回はデジット比とAGAの関連を研究した。

研究グループは、AGAの男性および対照となる健常な男性を比較した。AGA群の平均年齢は29.72±5.53歳、対照群の平均年齢は19.63±5.05歳だった。AGA群の左手デジット比(0.893±0.267)は健常対照群(0.971±0.028)より有意に低かった。数字とAGA発症年齢、重症度には関連がなかった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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