健康増進に必要な食事と運動、両方同時の変更は難しい

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2018.10.24

国際部

職場の健康増進を目的としたパイロット研究の結果が、11月発行の「Journal of Nutrition Education and Behavior」に掲載される。抄録は現在オンラインで公開中。

豪クイーンズランド大学のLuciana Torquati,博士らによるこの研究は、看護師47人を対象とし、集団レベルでの健康度の向上を目指した介入の評価尺度として提唱されているRE-AIM(the Reach, Effectiveness, Adoption, Implementation, and Maintenance framework)を用いて評価した。RE-AIMは、Reach(到達度)、Effectiveness(有効性)、 Adoption(採用度)、Implementation(精度)、Maintenance(維持度)の頭文字を取ったもので、実施した介入がどの程度の実効性をもって目標に到達したかを測定する尺度として近年提唱されたものである。

介入モデルは、歩数計、スマートフォンアプリおよび専用のFacebookグループを使用して、セルフモニタリング、目標設定、およびソーシャルサポートを通じたダイエットおよび日々の運動を促進するもので、3ヵ月の試験が実施された。測定データには、食事の質、日々の運動と、採用性、実施率(定性的データを含む)が含まれた。維持度は6ヵ月のフォローアップで評価された。

その結果、3ヵ月後には果物と野菜摂取量の有意な増加が見られたが、運動量には有意な減少が見られた。介入モデルの採用は部分的で、到達可能性と有効性は低かった。参加者は、食事と運動の2つの行動を同時に変更することは困難であると報告し、大部分は食事を変更する方が運動を増やすよりも簡単だと感じると述べた。

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