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コオロギ食品もアレルゲン試験実施で安全に

昆虫食の中でも最もよく食べられている「コオロギ」に含まれるアレルゲンを探索した結果が1月19日、「Food Chemistry」オンラインに掲載された。

ここ数年で飛躍的な普及を見せている昆虫食は、高たんぱく・低脂肪で抗酸化物質を豊富に含む栄養源としてのみではなく、環境への影響が少ない食料源としても注目されている。昆虫と甲殻類はどちらも節足動物に属しており、甲殻類アレルギーは一般的で重篤な症状を起こす可能性があることから、昆虫食の普及にはアレルゲンの特定が必要とされた。

Edith Cowan UniversityとCSIRO(オーストラリア連邦科学産業研究機構)による今回の研究では、市販の3つのコオロギ食品(丸ごと、丸ごとロースト、粉末)を対象に、尿素/チオ尿素を使用してタンパク質抽出を実施。甲殻類アレルギーのある人にリスクの可能性となるタンパク質20個を同定した。

研究者のひとりであるColgrave教授は「昆虫がアレルゲンであることは、昆虫の食料源としての利用を妨げるものではありませんが、アレルギーを持つ人々が無意識のうちにそれらを食べないように、昆虫ベースの食品の正しいテストとラベル付けの必要があることを意味しています」と述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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