ニキビに対する遠隔医療の可能性
2021.12.8
国際部
尋常性ざ瘡(ニキビ)管理のための遠隔皮膚医療の実際と可能性を検討した文献レビューが12月3日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンラインに掲載された。
遠隔医療は過去数年で急速に成長しており、現代医学の新たな簡略化の一面を表している。この文献レビューの目的は、遠隔皮膚科における尋常性ざ瘡の概要を考察し、遠隔皮膚科医療と対面診察の違いを特定することとした。
PubMedデータベースをもとに、2019年末まで体系的な文献検索を実施した。キーワードはニキビ、尋常性ざ瘡、遠隔皮膚科学、遠隔医療などとした。109の研究の内容がスクリーニングされ、最終的に13の研究の体系的レビューを行った。その結果、オンラインによる遠隔医療は、特に遠隔地に住む患者には時間的にも費用的にも負担が抑えられ、満足度も高い傾向にあるため、大きな恩恵を受けられることが示された。現在、遠隔医療は広く受け入れられ、患者に望まれることさえある。将来的には現代医学の非常に重要な部分になる可能性が高いと考えられた。