現行のへケア用品安全基準は美容師向けにはなっていない

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2022.02.4

国際部

ヘアケア製品に含まれる成分への曝露頻度を一般消費者と美容師で比較した結果が1月27日、「Contact Dermatitis」オンラインに掲載された。

化粧品やその成分などの非食品消費者製品の健康と安全に関する懸念や意見は、一般消費者の成分曝露について考慮するものであり、美容師の職業的曝露に関しては説明されていない。その結果、職業被ばくに関する深刻な安全上の懸念が残ったままという、偏りのある安全性のシナリオがまとめられている。今回のレビューでは、美容師と消費者の間でさまざまなタイプのヘア化粧品への曝露の頻度を比較することを目的とした。美容師に発生する職業性手湿疹のリスクを検討するために文献レビューを実施。データベース検索から、該当する229件の文献を特定し、最終的に適格と判断された7件をレビュー対象とした。

その結果、美容師の仕事のタスクに応じて、シャンプー、コンディショナー、酸化および非酸化系のヘアカラー、ブリーチ剤などを頻繁に用いていた。これら日常の作業で使用される幅広いヘア化粧品に関して、美容師は消費者の4~78倍の曝露を受けていた。最も高い曝露頻度を示したのは、髪の着色に用いられる酸化性のヘアカラー剤だった。消費者の使用頻度は、美容師の成分曝露を推定するのには適切でないと考えられた。現在の非食品消費者製品の成分曝露の基準は、美容師による化粧品の使用に関連する職業上のリスクに効果的に対処していない。現在のリスク評価手順を再考する必要性があることが強く示唆された。

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