飲酒で乳がんリスクが上昇することはもっと知られるべき

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2019.06.25

国際部

アルコールが乳がんのリスクになることを理解している女性は少ないという調査結果が617日、「BMJ Open」オンラインに掲載された。

自分で気をつけることができる乳がんの危険因子は肥満とアルコールである。今回の調査は、アルコールが乳がんの危険因子であるという知識は乳房スクリーニングと対症療法診療所で教えることができるのではないかとの考えのもと、現実的および潜在的課題について調査した。英国国民保健サービス(NHS)乳房スクリーニングプログラム(NHSBSP)マンモグラム、乳房診療所とそこで働く医療関係者:女性205人(NHSBSP参加者102人、診療所受診者等103人)およびNHSスタッフ33人を対象とした。すべての女性は、予防を重視した介入を行っても、マンモグラムや乳房診療所のスクリーニングに参加する可能性を減らすことはできないと考えていた。

その結果、アルコールは参加者の40/205人19.5%)とスタッフの16/33人48.5%)によって乳がんの危険因子として認識されていた。全体の66.5%の参加者に飲酒習慣があり、56.6%が市販のアルコール飲料中のアルコール含有量を正しく推定できなかった。すべての女性は、予防を重視した介入を行っても、マンモグラムや乳房診療所のスクリーニングへの参加機会を減らすことはできないと考えていた。アルコール自体を否定することなく乳がんの危険因子になり得ることを話す方法が難しいこと、また、健康増進における専門スタッフの役割が曖昧であることの2点は、今回の調査対象者全員で一致していた。アルコールに関する健康リテラシーの基礎知識レベルは低かった。研究者らは、スクリーニングおよび/または診療所で乳がん予防介入を行うことは、参加者にとって受け入れられやすい機会の提供と考えている。

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