株式会社アイスタイル 取締役 兼 CQO私の使命
インタビュー・山田メユミさん

インタビュー

監修:美容経済新聞

第23回「子どもを持って健康になった」

子どもができて、食事と睡眠という

基礎が整うように

美容という領域で仕事をしているので、「どのように健康と美容を保っているのですか?」と聞かれることもあるのですが、いまは本当に何にもできていないです。一時期、トライアスロンのレースに出るために毎週運動していて、やはり身体を動かして代謝を上げることは健康の基本だし、代謝が上がれば血行も良くなって、いいことづくめだなと実感しました。肌のターンオーバーのサイクルも整いますし。今は特別な運動はできないのですが、その代わり子どもができたことで、規則正しい健康的な生活になったなと思っています。代謝に関しては、毎日ちゃんと湯船に浸かって入浴するということは心がけていますね。代謝が良くないと、どんなにいいものを食べても、サプリメントを飲んでも、なかなかその効果を実感しづらいのではないでしょうか。冷たいものを食べたり飲んだりしすぎて身体を冷やさないということにもできるだけ気をつけています。

子どもをもつ前は、仕事が終わってから、それこそ夜の11時とか12時からとかでも、人と待ち合わせをして外食するということが日常茶飯事でした。お酒も好きでしたし。でも、子どもができてから生活はやっぱり変わりました。できるだけ自炊をするようにしていますし、調味料も添加物の少ないものを使って、薄味に仕上げています。できればオーガニックのものや産地直送の新鮮なものを食べさせたいなと思うので、『Oisix』のような、オンラインで宅配してもらうサービスもフル活用していますね。

以前は食生活が不規則になったり、朝食も抜いたりしがちでした。今は子どもの朝食として、お野菜と炭水化物と、ちょっとした肉類を用意して一緒に食べるようになって、とても健康になりましたね。風邪もひきにくくなりました。本当に食べ物は身体を作る基礎だなと実感しています。仕事はもちろん、育児や介護など複数の役割を担わなければいけない人ほど、身体は資本です。フィジカルが不調だと、マイナス思考に陥ったり、必要以上に不安に駆られたりとメンタルにも影響するもの。身体は資本なので、食べ物という基礎は本当に大切にしなければと感じています。

時間当たりの生産性を上げて

家族との時間を大切にする

睡眠に関しては、子どもと一緒にできるだけ早めに寝て、早朝起きて自分の時間を持つようにしています。夜遅くまで起きて出社していた頃に比べて仕事がはかどりますし、疲れが違う気もしますね。今はだいたい、6時間は睡眠をとっていると思います。

ちなみに、子どもをもってから、時間をいかに効率よく使うかということは、ものすごく意識するようになりました。ダラダラと作業をせず、時間当たりの生産性を最大限高めるための段取りはしっかり練ります。ショッピングはほぼすべてオンラインで済ませていますね。その代わり、スキマ時間には化粧品売り場を見て、気分転換を測ったりすることも。また何より、家族との時間はできるだけ大切にしたいと思っています。 総じて、子どもをもつ前に比べて、生活のサイクルはかなり健康的な方向に変わったと思っていますね。

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株式会社アイスタイル 取締役 兼 CQO 山田メユミさん

株式会社アイスタイル
取締役 兼 CQO


東京理科大学基礎工学部生物工学科卒業。
化粧品メーカーなどを経て、1999年に個人で発行していた化粧品のメールマガジンをきっかけに『@cosme』を企画立案、サイト立ち上げに参画。アイスタイルの共同創業者であり、現在も同社取締役兼CQOを務めるほか、経済産業省等の消費およびインターネット関連委員も歴任している。2017年より、株式会社かんぽ生命保険、セイノーホールディングス株式会社の社外取締役を務める。
文=岡本茉衣 写真=是枝右恭

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