株式会社アイスタイル 取締役 兼 CQO私の使命
インタビュー・山田メユミさん

インタビュー

監修:美容経済新聞

第16回「母となると同時に新たな局面も」

社内のパパママ会には積極的に出席

リアルな悩みに耳を傾ける

会社の仲間には本当に助けてもらってきました。当時私は子会社の社長をしていまして、休みを取るには色々な業務を代行してもらう必要があったのですが、経営陣のなかで相談し、ボードメンバーから代表代行を決めて、その方に責任を担ってもらうことになりました。社内の理解やサポートがなければ、あの時点で仕事の継続は無理だったと思いますね。今でも本当に感謝しています。

会社内でのつながりというと、ポジションや役割関係なく、パパママ同士で集まってランチをとる会が、月に一回程度、自主的に開催されていますね。私は基本的には平日は家におらず、いわゆるママ友を作って交流することができてこなかったので、社内のこのランチ会には可能なかぎり参加していました。自分の悩みを話すというよりは、社内で働いているママのリアルな悩みや、課題を同じ目線で聞かせてもらって、少しでも働きやすい環境整備につなげられればと思い。。もちろん、同じ親の立場として私自身も色々相談させてもらったり、愚痴を聞いてもらったり……。仲間と話すのはすごく大事だと思っています。

化粧品はもちろん

美容の総合情報も発信するように

サロン情報サイトを運営していた大阪の会社をM&Aし、代表を務めたのは2012年からです。この頃アイスタイルは東証マザーズに上場、この会社が運営していたサロン系情報サービス『ispot(アイスポット)』をグループサイトとして再スタートしています。それまでアットコスメは“化粧品に関わる口コミを中心に、人とモノとの運命的な出会いをプロデュースする”というテーマを追求してサービスを展開してきましたが、コスメだけではなく、美容に関する情報を総合的に提供していこうという方針を打ち出し、実行したのがこの事業提携でした。幅広い情報やサービス、人のつながりをつくる、プラットフォームとしての役割を私たちがどのように担っていくのか。会社としてビジョン、ミッションを拡大していこうとしていた中での、一つの重要な、かつ象徴的な起点だったと思っています。

てシナジーを生み出していくために、私が社長をつとめることにただ、これまではまったく別の会社だったわけですから、カルチャーも違いますし、そこには約90人の社員の方がいらして、その方たちにそのまま仲間として加わっていただくことになったので、色々と調整も必要でした。拠点も、東京、大阪、名古屋、福岡と4拠点ありましたので、当時はあちこちに出張に出かけていましたね。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26
株式会社アイスタイル 取締役 兼 CQO 山田メユミさん

株式会社アイスタイル
取締役 兼 CQO


東京理科大学基礎工学部生物工学科卒業。
化粧品メーカーなどを経て、1999年に個人で発行していた化粧品のメールマガジンをきっかけに『@cosme』を企画立案、サイト立ち上げに参画。アイスタイルの共同創業者であり、現在も同社取締役兼CQOを務めるほか、経済産業省等の消費およびインターネット関連委員も歴任している。2017年より、株式会社かんぽ生命保険、セイノーホールディングス株式会社の社外取締役を務める。
文=岡本茉衣 写真=是枝右恭

#

↑